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日常の記帳業務において最も判断に困るのは、どの勘定科目を使えばよいかということかもしれません。特に簿記初心者の場合はどういう勘定科目があるかも良くわからないでしょうから、簿記に苦手意識を持つ原因の一つかもしれません。
一方で会計事務所の人間は、仕訳は間違っていないか、計上している勘定科目は正しいかという点を中心に作業を行い、必要と思えば新しい勘定科目もどんどん追加していきます。最近の財務ソフトはかなり自由に勘定科目の追加と削除ができますが、注意しないと勘定科目は増えていく一方です。
しかし、税務のことだけを考えれば、勘定科目にこだわることにあまり意味はありません。税務では会計上の処理がどうであれ、正しい所得計算がなされ、それに基づき納税されていれば特に問題は生じないのです。ですから、極端なことを言えば、経費は全て「経費勘定」一本で処理しても、所得計算さえ正しく行われていれば税務上は適切な処理がなされていることになります。 |
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とは言うものの、経費を「経費勘定」だけで処理している会社は無い訳で、ある程度は勘定科目の設定にこだわる必要はあるでしょう。「経費勘定」だけで処理していては、どんなところに、いくら支出しているのか全く分からなくなりますから、これで事業の実態を把握するというのは非常に困難です。コストダウンを行うにしても、どの項目を削減すればよいかは、経費が適切に処理されていて初めて可能になるわけです。
また、予算と実績の比較、対前年比較、同業他社比較といったことをやろうと思えば、分析のための基礎として適切な勘定科目の設定が必要となってきます。 |
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ただ、勘定科目にこだわりすぎるのも弊害ありと言えるでしょう。勘定科目が細分化されていればいるほど実態を詳細に記帳できるかもしれませんが、反対に科目が多ければどの勘定科目を使うべきか判断に迷い、記帳業務が煩雑なものとなってしまいます。
要は費用対効果ということでしょうが、業績管理に必要十分な範囲で勘定科目を設定すれば良いでしょう。 |